【見栄えが悪くなるだけ!?】猫背について詳しく調べてみました

2025/03/22

皆さんの認識では、「猫背って見栄えが悪いよね?」程度だと思っていませんか?

実は、私自身も猫背の施術方法を調べたことはあるのですが、もっと深堀したことがなかったので、今回は猫背が気になる方だけでなく、私自身も勉強になった猫背について解説していきたいと思います。

 

【猫背、それは現代人の宿命か?】

 

いきなり大それたタイトルが出てきましたが、それを裏付ける内容になってますので、最後まで楽しんでいただけるかと思います。

 

さて本題です。

 

近年、猫背に悩む人が増加傾向にあります。スマートフォンやパソコンの普及、デスクワークの増加など、現代人の生活習慣が大きく影響していると考えられますが、「猫背」という言葉の由来や時期については、明確な記録は残っていません。

 

いくつかの情報から推測した結果、以下のことが明らかになりました。

 

1)猫背の言葉の由来

「猫背」という言葉は、猫が背中を丸めている様子から生まれたと考えられています。猫は、リラックスしている時や寒い時、警戒している時などに背中を丸めることがあり、その姿が人間の姿勢と似ていることから、この名前が付けられたのでしょう。

猫が背中を丸めた姿勢になる様子から、人間が同じような姿勢になっている状態を「猫背」と呼ぶようになったと考えられています。

 

2)猫背が使われるようになった時期

明確な時期は不明ですが、昔から猫の姿は人々の生活に身近なものであり、猫の様子を観察することから生まれた言葉であるため、比較的古い時代から使われていた可能性があります。

近年では、パソコンやスマートフォンの普及により、長時間同じ姿勢でいることが増え、猫背になる人が増加傾向にあります。そのため、「猫背」という言葉がより一般的に使われるようになったのは、比較的最近のことかもしれません。

 

つまり、猫背はその見た目から付いた名称であり、意外と昔から使われ、一般的に広まってきたのは、ここ最近だということになります。

 

【そもそも猫背とはなんぞや?】

 

そもそも猫背とは、医学的には「胸椎後弯」と呼ばれ、背中が丸まり、頭が前に突き出た状態を指します。

正確な統計はありませんが、多くの人が猫背気味であると言われています。

男女比では、女性にやや多い傾向があり、職業別では、デスクワーク従事者やIT関係者に多く見られます。

地域差については、都市部に多い傾向があるようです。

 

猫背が都市部に多い理由としては、以下の要因が複合的に影響していると考えられます。

 

  1. デスクワーク中心の生活

・都市部では、IT企業やオフィスワークなど、長時間デスクに向かう仕事に従事する人が多い傾向があります。

 

  1. スマートフォンの普及

・都市部では、スマートフォンの普及率が高く、利用時間も長い傾向があります。これは、地方に比べて人口密度が高いからだと思います。

 

気になったので猫背とスマートフォンの普及率に関するデータを調べてみたのですが、厳密なデータが少ないため一般的な傾向として、以下の順位が考えられました。

 

1位:東京都

・人口密度、スマートフォン普及率ともに高く、猫背の人が多いと考えられる。

・特に、IT企業が多く、デスクワーク中心の生活を送る人が多い。

 

2位:大阪府

・東京都に次ぐ大都市であり、同様にスマートフォン普及率が高い。

・特に、繁華街では、多くの人がスマートフォンを利用しており、猫背の人が目立つ。

 

3位:愛知県(名古屋市)

・大都市であり、スマートフォン普及率が高い。

・自動車産業が盛んなため、デスクワーク中心の生活を送る人が多い。

 

4位:福岡県(福岡市)

・九州地方の中心的都市であり、スマートフォン普及率が高い。

IT企業の進出も著しく、デスクワーク中心の生活を送る人が多い。

 

東京、大阪、愛知、福岡の主な共通点として、

1)経済の中心地                

  • 交通の要衝
  • 文化・商業の中心地
  • 人口集中地域

 

これらの共通点に加えて、各都市は独自の個性や魅力を持っています。

 

  1. 運動不足

・都市部では、運動不足になりがちな生活を送る人が多い傾向があります。

・運動不足により、姿勢を維持するための筋力が低下し、猫背になりやすくなります。

・また、都市部では、運動するための施設や公園などが少ない場合もあります。

 

これも本当かな?と思ったので調べてみました。

 

というのも、都心にお住まいの方の移動手段として電車・バスなど、そこに行くまでは必ず徒歩で移動するのですが、地方では一家に一台ではなく一人一台と車の普及率が高く、ほとんどの人が車で移動するため、逆に歩かないのではないかと思ったからです。

調べた結果はこちら、

都心部における運動不足の要因

電車やバスの利用が中心になるため、徒歩や自転車での移動が少なく、またデスクワーク中心の生活で長時間座りっぱなしの仕事が多くため、体を動かす機会が少ない。

それ以外にも、運動施設が不足しているため、気軽に運動できる公園やスポーツ施設が限られている。(ただし、有料のジムは比較的増加傾向にあり)

また、首都圏では電車通勤が主流であり通勤時間は長くなる傾向があります。

総務省統計局の「社会生活基本調査」によると、日本の平均通勤時間は片道約39分、往復で約1時間19分となっております。

ですが、神奈川県、千葉県、埼玉県など、東京近郊の県の平均通勤時間は、往復で1時間30分を超えることが多いため、運動の時間を確保しにくいと考えられます。

 

地方における運動不足の要因

公共交通機関が発達しておらず、自動車での移動が中心で、徒歩や自転車での移動が少ない。

また、買い物や用事で移動する距離が長く、自動車を利用する機会が多いため、日常生活での身体活動量が少なく、運動不足になりやすい。

また、高齢化が進む地域では、高齢者の運動不足が深刻な問題となっています。

実際に、都心部では若年層が集中しており、経済活動の活性化や文化の多様性をもたらす一方で、住宅問題や保育施設の不足などの課題も生じさせています。

それに比べて、地方では高齢化と若年層の流出により、地域経済の衰退や医療・福祉サービスの維持困難などの深刻な問題を引き起こしています。

 

つまり、都心ではインフラが整備されているため運動不足、地方ではインフラが整備されていないため運動不足ということになります。

 

  1. ストレス

都市部では、人間関係や仕事など様々なストレスを抱えやすい環境にあり、ストレスにより筋肉が緊張し猫背になりやすくなることがあります。

 

ストレスの影響凄いですね。

 

また、ストレスの主な原因は多岐にわたり、個人の性格や置かれている状況によって異なりますが、一般的に共通する主な原因として、以下のものが挙げられるそうです。

 

意外といっぱいあったので箇条書きにさせていただきました。

 

  1. 仕事に関するストレス
  • 仕事量の多さや責任の重さ
  • 人間関係の悩み(上司、同僚、部下など)
  • 成果に対するプレッシャー
  • キャリアに関する不安
  • 長時間労働や不規則な勤務時間

 

  1. 人間関係に関するストレス
  • 家族関係の悩み(夫婦、親子、兄弟など)
  • 友人関係のトラブル
  • 恋愛関係の悩み
  • 近所付き合いの煩わしさ
  • SNSなどによる人間関係の複雑化

 

  1. 健康に関するストレス
  • 病気や怪我
  • 睡眠不足
  • 食生活の乱れ
  • 運動不足
  • 加齢による身体の変化

 

  1. 経済的なストレス
  • 収入の不安
  • 借金やローンの返済
  • 将来への経済的な不安
  • 住宅ローンの問題

 

  1. 環境の変化に関するストレス
  • 引っ越し
  • 転職
  • 結婚や離婚
  • 出産や育児
  • 災害や事故

 

  1. 心理的なストレス
  • 将来への不安
  • 過去のトラウマ
  • 自己肯定感の低さ
  • 完璧主義
  • 孤独感

 

これらのストレス要因は、単独で発生するだけでなく、複合的に絡み合ってストレスを増幅させることもあります。

また、ストレスに対する感じ方や対処法は人それぞれ異なるため、自分自身のストレス要因を把握し、適切な対処法を見つけることが重要です。

 

また、これらのストレスが解消されなかった場合どうなるかというと、

 

身体的な症状として、

・頭痛、肩こり、腰痛

・胃痛、便秘、下痢

・動悸、息切れ

・睡眠障害(不眠、過眠)

・食欲不振、過食

・免疫力低下

 

精神的な症状として、

・イライラ、不安感、焦燥感

・気分の落ち込み、憂鬱

・集中力低下、記憶力低下

・無気力、倦怠感

・判断力低下

 

行動にも変化が起こります

・引きこもり、社会的孤立

・飲酒や喫煙の増加

・攻撃的な行動

・仕事や学業のパフォーマンス低下

 

身体的な症状や精神的な症状だけでなく、行動にも影響を与えるとは驚きでした。

 

ストレスが解消されない場合は、心療内科や精神科などの専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要ですので、必ず一人では悩まないで誰かに相談してください。

 

メンタルヘルスケアの勉強したことあるのですが、精神疾患はご本人も認めたくなかったり、家族も隠しがちなので、この行動の変化を見逃さないことが重要かと思います。

 

  1. 交通機関の利用

運動不足のところでも説明しましたが、都市部では電車やバスなど交通機関を利用する機会が多く、動中に座っている時間が長くなることで、姿勢が悪くなり、猫背につながることがあります。

 

実際に都市部の電車移動で座れるのか?という疑問があったので、時間帯、路線、区間によって大きく異なりますが、一般的にどれだけ座っていられるのか調べてみました。

 

通勤ラッシュ時(平日7時~9時、18時~20時頃)

・この時間帯は、多くの路線で非常に混雑し、座れる可能性は極めて低いです。

・特に、都心に向かう路線や、主要な乗り換え駅を含む区間は、立っているだけでも困難な場合があります。

・したがって、平均的に座っていられる時間は、ほぼ0分と言えるでしょう。

 

昼間帯(平日10時~17時頃)

・通勤ラッシュ時と比較すると、比較的空いており、座れる可能性は高くなります。

・しかし、路線や区間によっては、混雑している場合もあります。

・平均的に座っていられる時間は、路線や区間によって大きく異なりますが、数分から数十分程度と考えられます。

 

夜間帯(平日21時以降)

・帰宅ラッシュが落ち着き、比較的空いてくる時間帯です。

・ただし、終電間際は、酔客などで混雑する場合もあります。

・平均的に座っていられる時間は、昼間帯と同様に、路線や区間によって大きく異なりますが、数分から数十分程度と考えられます。

 

結論、そんなに座ることができていませんでした。

 

なので、猫背との因果関係がなさそうに思えますが、実は立った時の姿勢と猫背は密接に関係しているため、悪い立ち方は猫背を悪化させ猫背はさらに悪い立ち方を助長するという悪循環に陥る可能性があります。

悪い立ち方が猫背に与える影響

 

1)重心の偏り

・立っているときに重心が前方に偏ると、バランスを取るために背中を丸めてしまい、猫背になります。

・特に、スマートフォンやパソコンの使用時に前かがみになる姿勢は、重心を前方に偏らせる要因となります。

 

2)筋肉のアンバランス

・悪い立ち方は、特定の筋肉に負担をかけ、他の筋肉を弱めてしまいます。

・これにより、体を支える筋肉のバランスが崩れ、猫背になりやすくなります。

 

3)骨格の歪み

・長期間にわたる悪い立ち方は、骨格の歪みを引き起こす可能性があります。

・特に、背骨の弯曲が強くなると、猫背が定着してしまいます。

 

これらの改善策として、下記の猫背を予防するための正しい立ち方を意識することが重要になってきます。

 

正しい立ち方のポイント

 

1)耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように立つ

2)お腹とお尻に力を入れ、背筋を伸ばす

3)肩の力を抜き、リラックスする

4)足の裏全体で地面を捉え、安定した姿勢を保つ

 

日頃から正しい立ち方を意識し、猫背を予防・改善することが重要です。

 

一部異なった内容にはなりましたが、これらの要因が複合的に重なり合うことで、都市部では猫背に悩む人が多いと考えられます。

 

  1. 猫背になる原因の考察

 

これらのことから、猫背は、長時間同じ姿勢を続けることや、運動不足、ストレスなどが複合的に影響して起こると考えられます。

特に、スマートフォンの使用は、下を向く姿勢が続くため、猫背を悪化させる要因の一つと言えるでしょう。

 

  1. 猫背になると

 

猫背になると、首コリや肩コリ、腰痛、頭痛などの症状が現れることがあります。

また、見た目にも影響し、実年齢よりも老けて見えたり、内臓を圧迫し、消化不良や便秘などを引き起こす可能性もあります。

 

なかなか改善しなかったり、改善したのにすぐ戻ってしまう、そんな首コリや肩コリ、腰痛、頭痛の原因は猫背だったのかもしれませんね。

 

  1. 猫背にならないためには

猫背にならないためには、日頃から姿勢に気を付けることが大切です。

デスクワーク中は、1時間に1回は休憩を挟み、ストレッチをするようにし、スマートフォンを使用する際は、画面を目の高さに保つように心がけましょう。

適度な運動も、猫背予防に効果的です。

猫背改善に効果的な適度な運動は、以下の3つのポイントに注目して行うと良いでしょう。

 

・背骨の柔軟性を高める運動

・肩甲骨周りの筋肉をほぐす運動

・体幹を鍛える運動

 

これらの運動をバランス良く行うことで、猫背改善だけでなく、美しい姿勢の維持にもつながります。

  1. 背骨の柔軟性を高める運動

 

キャット&カウ:

・四つん這いの姿勢から、背中を丸めたり反らせたりする運動です。背骨を柔軟にし、猫背改善に効果的です。

 

背骨のストレッチ:

・仰向けに寝て、両膝を抱え込み、背中を丸めるストレッチです。背骨全体の柔軟性を高めます。

 

  1. 肩甲骨周りの筋肉をほぐす運動

 

肩甲骨回し

・肩甲骨を大きく回す運動です。肩甲骨周りの筋肉をほぐし、巻き肩改善に効果的です。

 

壁を使ったストレッチ:

・壁に手をつき、胸を伸ばすストレッチです。肩甲骨周りの筋肉を伸ばし、猫背改善に効果的です。

 

  1. 体幹を鍛える運動

 

プランク

・うつ伏せになり、肘とつま先で体を支える運動です。体幹を鍛え、正しい姿勢を維持する力を高めます。

 

ヒップリフト

・仰向けに寝て、お尻を持ち上げる運動です。骨盤周りの筋肉を鍛え、姿勢改善に効果的です。

 

運動のポイントとしては、痛みを感じない程度の負荷と正しいフォームを心がけ、できるだけ毎日行うことで、より高い効果を得られます。

 

運動以外の猫背改善方法としては、正しい姿勢を意識し長時間の同じ姿勢を避け、ストレッチやマッサージなどのコンディショニンングが重要です。

これらの運動と日常生活での姿勢改善を組み合わせることで、猫背改善効果を最大限に高めることができます。

 

  1. 猫背改善のために

猫背改善には、整体や鍼灸などの専門家の施術も有効です。また、猫背矯正ベルトやクッションなどのグッズも活用できます。

猫背改善は、美しい姿勢と健康的な体を手に入れるための第一歩です。これらの方法を参考に、ぜひ猫背改善に取り組んでみてください。