高血圧のガイドライン変更による健康被害のリスク
2025/08/01

高血圧は、血圧が慢性的に高い状態が続く病気で、「サイレントキラー」とも呼ばれます。
高血圧の基準と症状
診察室血圧が140/90mmHg以上、または家庭血圧が135/85mmHg以上で高血圧と診断されます。家庭血圧の定期的な測定が推奨されます。症状はほとんどありませんが、急激な血圧上昇時には頭痛や息切れ、胸の痛みなど緊急性の高い症状が現れることがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
合併症とガイドラインの変更
高血圧を放置すると、動脈硬化が進行し、脳卒中、心筋梗塞、腎臓病などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。高血圧治療の指針である「高血圧治療ガイドライン」は定期的に改定されています。特に2019年版(JSH2019)では、以下の点が変更・強調されました。
降圧目標の厳格化: 一部の患者さん(75歳未満の高齢者など)で、より厳格な血圧管理が推奨されるようになりました。
高値血圧への介入強化: 高リスクの「高値血圧」(診察室血圧130~139/80~89mmHg)の患者さんには、生活習慣の改善に加え、薬物療法も検討するようになりました。
家庭血圧測定の重要性: 日常的な血圧変動を正確に把握できる家庭血圧の重要性が改めて強調されました。
ガイドライン変更による健康被害のリスク
ガイドラインの変更は患者さんの健康増進を目的としていますが、一部では懸念も指摘されます。
過降圧による症状: 特に高齢者では、血圧を下げすぎることによるめまいやふらつきのリスクが高まる可能性があります。
多剤併用の増加: 複数の降圧薬が必要となり、副作用やポリファーマシー(多剤服用)のリスクが増加する可能性もあります。
治療と予防の重要性
高血圧の治療と予防の基本は、以下の生活習慣の改善です。
1)減塩(1日6g未満目標)
2)適正体重の維持
3)適度な運動
4)野菜・果物の積極的な摂取
5)節酒・禁煙
6).十分な睡眠とストレス解消
生活習慣の改善で不十分な場合や、重度の場合は薬物療法も併用されます。
ガイドラインはあくまで指針であり、医師は患者さん一人ひとりの状態を総合的に判断し、最適な治療法を提案します。
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